メイの雑記帳

何でもない不安を分析するための何でも日記

流暢性の錯覚

効果的な学習方法について
PRESIDNT Online(2024.4.2, https://president.jp/articles/-/79951)より

「流暢性の錯覚(The fluency illusion)」と「望ましい困難(Desirable difficulties)」

何度も繰り返し読むとすらすら読めるようになり負荷がかからない。
それで覚えた錯覚を抱いてはならない。
繰り返し読むことが無駄ではないが、流暢性の錯覚に陥らないよう注意が必要だ。

上記記事では、「今ある科学的根拠に基づき、再読の有用性は低いと評価する」という研究結果を紹介している。
自分の体感としては、再読による学習は非常に効果が高い。
この評価の違いは、流暢性の錯覚に陥らず、望ましい困難を課すような再読を行っていたかどうかではないか。

概念の言語化

形而上の概念を言語化できると世界の解像度が上がる。
しかし、解像度があがってくっきり見えることが幸せとも限らない。
客観的な深い議論ができるようになり、物事を俯瞰的にかつ多面的に観察できるようになるが、情報に溺れて苦しくもなる。

他方、複雑な感情を言語化できると心が落ち着く。
経験的にそれは言える。

緊張で眠れない

明日は学会発表で遠くへ行く。
明日ではない、もう今日のことだ。

早起きして支度せねばならないが、まったく眠れない。
動悸もして、耳奥に響く鼓動がうるさい。
脈拍数は70台、私にしたら少ないほうだ。
異常はない、気のせいだ。

でも、心臓の高鳴りは聞こえるくらいに響く。
久々の緊張。

発表を控えた緊張だけではない。
大河ドラマ「光る君へ」が気になって仕方ない。
描きようによってこんなに面白く、胸が締め付けられるとは。

男の和歌に対して女が漢詩で返す。
こんな駆け引きがしたい。

展開が気になりすぎてガイドブックを読んでしまった。
激情の発露と、それから何年も抑え込む想いが、想像するだにつらい展開だ。

権謀術数と漢文、女の自我と、そして恋情のゆらぎ。
想像力と創作意欲を掻き立てられる。
NHKは「大奥」といい、この大河といい、時代劇が素晴らしい。

 

他人の消息に対する不思議な不安と心の落ち着き

仕事の関係者が会社を退職するという報告があり、少なからず動揺してしまった。
もやもやした不安が込み上げてきてしまう。

その方は取引先の担当者で、関係はさほど濃くないが、付き合いは長い。
仕事で関わってからもう10年以上になる。

取引先の関係者が退職したり、担当者が変更になったりして、関係が絶たれることはよくあることだ。
仕事上の関係だけなのだから、その関係が終わればそこまでだ。
プライベートで会うこともありえない。

これまでも何人も関係者の変更には接してきたが、いつも心地が良いものではない。
今回の方はかなりお世話になったのでなおさらだ。

何が不安なのか。
おそらく、消息がわからなくなることが不安なのだ。
彼らに執着しているわけではないが、わからなくなることが何故か言い知れぬ不安をもたらす。
これは、小中学校の同級生らの消息を無性に知りたくなる、あの不思議な発作に似たものだ。

落ち着いて考えれば、それらは知らなくてもよいことだ。
世の中、少しでも関わった何人もの人間の消息をいちいち気にしていたらきりがない。

この不安は、脳が暴走しているだけで何でもないものなのだ。

それはそうと、AIがタイトルをつけてくれるなんて助かる。

 

お茶会

先週の土曜日は旧友とのお茶会。

統合失調症を抱えているが、元気に仕事をこなしているようだ。
今度の派遣先は教育関連のライティングとのことで、能力を発揮してほしい。

二人の娘もそれぞれ中3と中1で、親子関係は良好な模様だ。
高校受験も併願優遇で抑えてあるので、とりあえずは安心だ。

まあ、良かった。
体調を保って、幸せに生きてほしい。

ホームドア点検

地下鉄が止まった。
ドアが閉まったまま動かない。

ホームドアの点検というアナウンスがあった。

止まっていた時間は10分もなかっただろうが、不安でたまらなかった。

駅間のトンネルではなく、駅で止まったには幸いだった。

青い紅茶

寝しなに青い紅茶を一口飲んだ。
眠れないのはそのせいだろうか。
眠れないと面倒な記憶が浮かんできてしまう。
やっかいだけど仕方ない。
しばらく寝なければいいだけだ。

何十年も前から音信不通の知り合いが気になるという、この訳の分からない症状。
数ヶ月ぶりに、この嫌な感覚にとらわれた。

今回は、宝塚のファン仲間だった人が思い浮かんでこびりつく。
ちょうど、野球のアンダー18で日本が優勝し、丸田選手が帰路の空港でファンレターを受け取っているニュースを見たせいだ。
30年近く前、宝塚歌劇団を退団したばかりの方が働いているお店に訪ね、彼女が来るのを店の前で待ったことがある。
私の他に2人のファンと一緒に、関西まで泊まりがけで出かけたのだった。
ファン活動も熱が冷めるとファン同士のつながりもなくなるのは自然なことだ。
若い野球選手を待ってファンレターを渡す様子が、この記憶の呼び水となった。

そして、眠れなくなったのは、初めて飲んだ青い紅茶のせいだろう。
マリアージュフレールのノエル・イン・ラブ
毒々しいほど綺麗なブルー