明日は半年ぶりに美容室を予約した。
数年前から美容室のシャンプー台がこわくなった。
できれば美容室には行きたくないものだが、梅雨時になると髪の毛がまとまらず、あまりにも汚らしい。
仕方なく、意を決して予約したのだ。
予約はしたものの、そのせいか眠れなくなってしまった。
仕方ないので眠らずに日記でも書いているところだ。
シャンプー台がこわいというのはパニック障害によくある症状らしい。
あんなものが何故こわいのか。
数年前まではなんともなかったのに。
眼鏡を外し、台に座る。
台が後ろに倒され、なぜか顔に布をかけられる。
そして首周りにタオルやらなにやらを巻きつけられる。
さらにコロナ禍でマスクも外せない。
これらがすべて苦手である。
以前から苦手ではあったが、今や得体の知れない恐怖である。
台が倒されようとする瞬間、ざわざわと気味の悪い感覚に襲われる。
逃げられなくなるという恐怖だろうか。
なんとかひと呼吸おき、ゆっくり横になる。
顔のタオルは拒否、首は締めつけない。
終わるまでひたすら数をかぞえて耐える。
前回はこれでなんとか耐えられた。
次もきっと大丈夫だ。
いざとなれば途中でも休めばよいだけだ。